ご要望・課題
とある化学工場の10立米(m3)の反応釜の温度制御についてのご相談。
今まではオペレーターの方が釜内部の温度を見ながら加熱側で工水・温水・蒸気を、冷却側で工水・冷水・冷媒を切り替え、反応釜の内部温度を制御していた。
熱媒や冷媒の切り替えはオペレーターの方の経験によりまちまちの方法とタイミングで行われていた。
解決方法
最適な熱源選定をパターンにより自動的に選定させることにより、確実な温度制御と共に無駄の少ない熱源選定による省エネルギー化を実現した。また、釜の状態における熱源選定の禁則処理についても設定を行うことで設備破損に繋がるような選定を禁止するインターロックを加えた。
<具体策>
蒸気・温水・工水・冷水・冷媒の自動弁を設置し、これを反応釜の検出温度を元にPLC選択し、調節弁で温度制御させる。
また、グラフィック操作パネルで温度を設定し、複雑な操作を不要にした。
- 設定温度で熱源を自動で切り替える
- 加熱・冷却制御を切り替える
- 禁則処理(熱源の切り替え条件)
- 熱源回収制御
<使用した製品>
- 自動弁
- 調節弁
- PLC
- グラフィック操作パネル
- 温度計